さて、今まではおまとめローンのコツについて述べてきましたが、今回はおまとめローンをする際に絶対に気を付けて頂きたい点です。
皆さんにお約束して頂きたいのは、「悪徳業者には決して引っかからない」ということです。
お金に群がるローン業界では、魑魅魍魎な詐欺集団が「甘い融資条件」をエサに借金で困っている人たちを騙してきます。
そのような行為は絶対に許されない犯罪ですが、自衛も必要です。


例えば実際にあった広告では、「利息2%で1,000万円まで融資可能」という誰もが飛びつきたくなる融資条件です。
基本的には、ありえないほどの好条件の場合は、疑ってかかるのが理想ですが、業界に慣れていないと、どこまでが常識の範囲で、どこからがでたらめな条件かを見極めるのは困難ですよね。

貸金業法が何度も改正され、悪徳業者の数も減りましたが、その分、巧妙化してきているのも事実です。
最終的には、知識をつけて、自分で自分を守るしかありません。


<悪徳業者の種類>
大きく分けて、悪徳業者は、「高金利で貸すタイプ」と、「貸さないタイプ」の二種類が存在します。
「高金利貸すタイプと」は、利息制限法の上限(金額に応じ15~20%)を超えた利息で貸付を行う業者です。
中には、一日で2割など、年利換算すると7,300%と暴利で奪いとろうとする業者も存在します。
返済に行き詰ると、暴力団のような取り立てを行ったりもするので、関わらないのが懸命です。

次に「貸さないタイプ」とは、いわゆる「紹介屋」や「商品金融」と呼ばれる類です。
紹介屋とは、申込に来た人に対し、自社では貸しつけず、言葉巧みにローン会社やヤミ金を巡らせて、融資された金額の30~50%を紹介手数料として搾取する詐欺師のことです。
商品金融とは、紹介屋同様、自社では貸さずに、クレジットカードのショッピング枠を使って、高級時計や電化製品を買わせて、30~50%で商品を買い取る詐欺師のことです。
他にも、派生したタイプが存在するので、少しでも不審な点があれば、関わらずに断ってください


<甘い条件には警戒する>
そもそも甘い条件を提示する業者は、悪徳業者として疑ってかかってください
甘い条件というのは、「利息」だったり、「限度額」だったりしますが、一番気を付けなければならないのは「審査」が甘いと謳っている場合です。
「審査が甘い、ブラックもOK」とアピールしてくる業者は、もうその時点で闇金だと思ってもらってもかまいません。
通常のキャッシングでも「ブラックOK」とアピールできるローン業者は存在しませんので、一般的に審査が厳しいはずの「おまとめローン」において、この手のセリフを使う業者は要注意となります。
全てのローン会社のは登録番号というものが存在するので、怪しいと思ったら、すぐに都道府県庁などに電話して確認してください。
大手の名前を勝手に使っている悪徳業者も存在するので、自分だけで判断しないでください。


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